古本の質は変わりません

日本古書通信という雑誌があるのですが、一度読んでから毎回買ってしまうもので、古本が好きな人であれば手にしてみてほしいものですけど、今では古本屋なども以前に比べて認知度も高くなりましたし、身近にあって親しみのあるものと変わってきました。

マスコミなども古本に関して表面的なところで伝えている事もありましたが、ブックオフなどのリサイクル系古本屋ばかり表に出てきて、本業界を支えている古書店が大手に隠れているようになり、本の買取を依頼して人が減少しています。

ただ、決して悪いことばかりではなく、手軽に本の買取もできるので、一般の人も古本に関わることが多くなり、親しみやすい環境になったことは間違いありません。

樹海のように奥深いのが古本の世界で、20年近く本に携わる仕事をしてきても、その意識が変わることはなく、奥深いからこそ面白いのです。

さて、古本とは何かと質問されるのであれば、古本屋で購入や買取した本のことでして、文字通り古い本の事ではありますが、汚れた本が必ず古本であるとは言えません。

新刊書店で本も時間が経てば古本になりますけれど、多くの人は見た目で判断してしまいますが、新刊の本と古本は書物として「質」が変わることはなく、購入した場所や出版されてからの経過時間の差しかありません。

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世界最古の印刷物

ご存知ない方も多いかもしれませんが、日本に世界最古の印刷物として百万塔陀羅尼があり、書物に関して長い歴史を持っている国でもあります。

出版を代行する本屋さんは古くからあったのですが、出版と書店が分化し始め、儒教や仏教などの書物だけではなく、江戸時代には庶民向けの読み物が数多く出版されるようになり、古本も同時に扱う店も多く、明治の時代まで続きました。

明治に入ってからは、書物の印刷も基板から銅板に移り変わり、書物の形態も西洋化して流通形態も発達にともない、出版会社や印刷業者が確立して、新刊書店も増え始め、全国に新刊書を配布するルートが出来上がりました。

この当時に出版量が大量に増えたため、古本屋と新刊書店も分化したのです。

今では悠馬いで大手の出版社となった岩波書店も、元々は古本屋から始めており、参照堂なども古くから出版と書店を兼ね備えた経営をしていました。

現在では古本屋古書と分けて表現されるケースがあり、比較的新しい本で定価よりも安く買取や購入することが出来る古本で、ブックオフなどで売られている本は古本で、芸術的で価値のある年代物の本は、定価で買うよりも高く新刊書店では購入できない古書といったように使い分けられ、近代以前に版行された芸術学的に価値の高い本は古典籍と言われ、松尾芭蕉などの江戸期の古い時代に版行されたものを指します。

これらは古本屋や古書店でないと購入することはできませんし、所持している場合は、古書店でないと売ることが出来ないことが多いです。